フロントラインプラス | ノミダニ駆除薬通販 | ペットくすり

猫に寄生するおもな外部寄生虫は、カなどの一時寄生虫を除くとノミ、ハジラミ、および2種類のヒゼンダニである。もっともよくみられるものはノミであるが、その他のものも少なくない。これらが寄生すると多くの場合に、痒みを生じるため、猫はその部分をさかんに気にするようになる。寄生がひどいと、体を激しくかくため皮膚を傷つけ、脱毛や細菌の二次感染をおこしやすい。また痒みのために強いストレスを生じ、不眠や不安感を示すようにもなる。感染はおもに接触感染によるため、多数の猫が飼育されている場所や同腹の幼猫間で発症しやすい。

最近、都市部を中心にノミの被害が大きくなっている。卵、幼虫、成虫の各発育段階があるが、猫に寄生するのは成虫だけで、その他のものは動物体外で発育する。

猫にはネコノミ、イヌノミ、ヒトノミのいずれもが寄生するが、ネコノミの寄生がもっとも多い。吸血活動を行うのは成虫のみで、その他の時期（卵、幼虫、蛹）は猫の体上ではなく、周囲環境で生活している。ネコノミ成虫はいったん猫に寄生すると原則的には一生動物の体から離れない。

犬ほど強い痒みを訴えることはないようであるが、くりかえしの刺咬にさらされるとアレルギー性皮膚炎となる。アレルギー性皮膚炎の発症は、腰、臀部、下腹部、内股、頸部に多く、丘疹、発赤、膿皮症、角化症などの症状を呈する。また、ノミは瓜実条虫の中間宿主となるので、ノミの発生があると、この条虫に感染する機会が多くなる。

猫にはネコハジラミの寄生がみられるが、シラミの寄生はない。ハジラミは吸血はせず、猫の体表を活発に歩き回り被毛や皮膚のくずをかじって食べるため、皮膚炎を生じさせ、痒み、紅斑などをおこす。

宿主特異性は高く、犬や人には寄生しない。長毛の猫では成虫の発見は比較的困難であるが、被毛に多数の卵円形の卵を産みつけるので、卵によって寄生が発見される場合が多い。発育ステージには卵⇒幼虫⇒成虫の3段階があり、すべての猫の体表で生活する。感染は罹患動物との接触によっておこる。