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最近、都市部を中心にノミの被害が大きくなっている。卵、幼虫、成虫の各発育段階があるが、猫に寄生するのは成虫だけで、その他のものは動物体外で発育する。

猫にはネコノミ、イヌノミ、ヒトノミのいずれもが寄生するが、ネコノミの寄生がもっとも多い。吸血活動を行うのは成虫のみで、その他の時期（卵、幼虫、蛹）は猫の体上ではなく、周囲環境で生活している。ネコノミ成虫はいったん猫に寄生すると原則的には一生動物の体から離れない。

犬ほど強い痒みを訴えることはないようであるが、くりかえしの刺咬にさらされるとアレルギー性皮膚炎となる。アレルギー性皮膚炎の発症は、腰、臀部、下腹部、内股、頸部に多く、丘疹、発赤、膿皮症、角化症などの症状を呈する。また、ノミは瓜実条虫の中間宿主となるので、ノミの発生があると、この条虫に感染する機会が多くなる。